ゴルフのマーカーとは?グリーン上でのボールの扱いと基本ルール

ゴルフの「誤所からのプレー」とは、規則上プレーすべき場所ではない場所から自分のインプレーの球をプレーすることです。救済後のドロップ位置を間違えたり、リプレースする場所を誤ったりすると起こる可能性があります。誤所を防ぐには、球を動かす前に「どの規則を使い、どこが正しいプレー場所になるか」を確認することが重要です。

ゴルフの誤所からのプレーとは?

規則14.7では、規則が別の場所からのプレーを要求または認める場合を除き、球が止まった場所からプレーすることを基本としています。

正しい場所ではない所から打つこと

救済手続きなどで規則上の正しい場所が決まっているのに、それとは異なる場所からストロークすると誤所からのプレーになります。

誤所が起きる例
  • 救済エリア外からプレーする
  • 誤った場所へリプレースして打つ
  • 直前のストローク地点を誤って処置する
  • プレー禁止区域からそのまま打つ

具体的な正しい場所は適用規則によって変わります。

球を置いた時点ではなくストロークした時点が重要

ドロップやプレースを誤っても、ストローク前であれば規則14.5に基づいて訂正できる場合があります。

ストローク前の確認
  • 球が正しい場所にあるか
  • 救済エリア内か
  • 適用した規則が正しいか
  • 必要ならプレー前に訂正する

誤りに気付いたらそのまま打たないことが重要です。

一般の罰が適用される

規則14.7aに違反して誤所からプレーした場合は一般の罰を受けます。

【一般の罰】

  • マッチプレー:ホールの負け
  • ストロークプレー:2罰打

ストロークプレーでは重大な違反かどうかで、その後の処置も変わります。

単なる位置のずれと軽く考えない

正しい場所よりホールに近いなど、プレーヤーが大きな利益を得る可能性がある誤所は重大な違反と判断される場合があります。

 
誤所からのプレーは、正しくない場所に球があるだけでなく、そこから実際にストロークすることで問題になります。

初心者が誤所からプレーしやすい場面

救済や球のリプレースを伴う場面では、場所の決め方を誤りやすくなります。

救済エリア外に止まった球をそのまま打つ

規則に基づいてドロップした球が救済エリア内に止まる必要がある場面で、外へ転がった球をそのまま打つと誤所になる可能性があります。

【ドロップ後の確認】

  • 正しい方法でドロップしたか
  • 球が最初に落ちた場所を確認
  • 球が救済エリア内に止まったか
  • 外なら規則14.3に従って再処置する

ドロップしただけで手続き完了とは限りません。

リプレースする場所を間違える

元の箇所へ戻す必要がある球を別の場所へ置き、そこから打つと誤所になる可能性があります。

リプレースで確認
  • 元の箇所
  • マーク位置
  • 元の箇所が不明な場合の推定
  • 球が止まるか

パッティンググリーンでもマーカー位置を基準に正しく戻します。

ストロークと距離の処置で場所を誤る

紛失球やOBなどで直前のストローク地点からプレーする場合、直前の場所がどのコースエリアだったかで手続きが変わります。

直前の場所から打つとき
  • ティーイングエリア
  • ジェネラルエリア等
  • バンカー
  • パッティンググリーン

規則14.6の手続きを確認します。

完全な救済を受けていない

異常なコース状態などから完全な救済が必要な場面で、まだその状態による障害が残る場所に球が止まっていると、正しい救済場所ではない場合があります。

 
救済では「ドロップ方法」だけでなく、最終的に球が規則上の正しい場所へ止まっているかまで確認しましょう。

ストロークプレーで誤所から打った後の処置

ストロークプレーでは、誤所からのプレーが重大な違反かどうかが重要です。

重大な違反がなければ2罰打を加える

重大な違反がない場合、誤所からプレーした球でホールを終え、その球のスコアに一般の罰である2罰打を加えます。

重大な違反がない場合
  • 誤所からのストロークをカウントする
  • 2罰打を加える
  • その球でホールを続ける

別の球で勝手にやり直す必要はありません。

重大な違反がある場合は訂正が必要

正しい場所からプレーした場合と比べて大きな利益を得る可能性があったなど、重大な違反なら誤りを訂正しなければなりません。

【重大な違反が疑われる場合】

  • 正しい場所と誤所の距離差
  • ライや障害の違い
  • ホールに近づいた程度
  • プレー上得た可能性のある利益

判断に迷う競技では委員会へ確認します。

訂正には期限がある

重大な違反を訂正しないまま次のホールを始めるストロークを行うなど、規則上の期限を過ぎると失格になります。

訂正時に確認
  • 正しい場所
  • 適用する規則
  • 次のホール開始前か
  • 最終ホールならスコアカード提出前か

気付いた時点で速やかに確認します。

重大か不明なら規則14.7bの手続きを確認する

重大な違反かどうか分からない場合、ストロークプレーでは規則に従って2つの球でホールを終える手続きが関係することがあります。

 
ストロークプレーで誤所から打ったら、2罰打だけで済むと決めつけず、重大な違反の有無と訂正の必要性を確認しましょう。

マッチプレーと誤所からのプレー

マッチプレーでは一般の罰がストロークプレーとは異なります。

一般の罰はホールの負け

マッチプレーで規則14.7aに違反すると、一般の罰としてそのホールの負けとなります。

【プレー形式による違い】

  • マッチプレー:ホールの負け
  • ストロークプレー:2罰打、重大な違反なら訂正が必要

自分が参加している競技形式を確認します。

相手との合意で規則を変えない

「少しくらい場所が違ってもよい」とプレーヤー同士で公式規則を任意に変更できるわけではありません。

競技で確認するもの
  • 公式規則
  • ローカルルール
  • 競技条件
  • レフェリー・委員会の裁定

カジュアルラウンドの慣習と競技規則を区別します。

ローカルルールが正しい場所に影響する場合がある

プリファードライなどが採用されている場合、指定範囲や対象区域に従って球を動かします。

ローカルルール
  • 採用の有無
  • 対象区域
  • 移動できる範囲
  • 必要な手続き

採用されていない処置を勝手に使わないようにします。

疑問があればストローク前に確認する

球をプレーしてからでは罰が発生する可能性があるため、場所に疑問があれば先に確認します。

 
誤所の問題はプレー形式によって罰や処置が変わるため、競技形式と適用規則をセットで確認しましょう。

誤所からのプレーを防ぐチェックポイント

誤所を防ぐには、救済を受ける前に手順を整理し、ストローク直前に場所を再確認します。

適用する規則を先に決める

アンプレヤブル、カート道路、ペナルティーエリアなど、状況によって救済方法は異なります。

救済前チェック
  • 球があるコースエリア
  • 救済を受ける理由
  • 適用規則
  • 基点
  • 救済エリア

規則を混ぜて処置しないようにします。

救済エリアを正しく決める

クラブレングスを使う場面では規則上の定義に従い、基点から正しい範囲を確認します。

【ドロップ前】

  • 基点を確認
  • 救済エリアを確認
  • ホールに近づかない等の条件を確認
  • 正しい高さ・方法でドロップ

適用規則ごとに救済エリアの条件は異なります。

球が止まった位置を確認してから打つ

ドロップ後に球が転がった場合、救済エリア内に止まったかを確認します。

【打つ前の最終確認】

  • 球の位置
  • 救済エリア内か
  • 完全な救済が必要な場合は障害が残っていないか
  • 再ドロップ等が必要でないか

疑問があればストロークを待って規則を確認します。

公式規則で最新の処置を確認する

競技ではR&A・USGA・JGA等の最新規則とローカルルールを確認します。

 
誤所を防ぐ最も重要な習慣は、救済理由・基点・救済エリア・球の停止位置を確認してからストロークすることです。