ゴルフで「マーカー」という言葉は複数の意味で使われます。グリーン上で球の位置を示す道具は「ボールマーカー」、ストロークプレーでプレーヤーのスコアを記録・証明する人も「マーカー」と呼ばれます。グリーン上の基本では、球を拾い上げる前にボールマーカーで位置をマークし、プレーするときに元の箇所へ正しくリプレースすることが重要です。
ゴルフのマーカーとは?意味を整理
初心者が混同しやすいのが「マーカー」と「ボールマーカー」です。まず用語を分けて理解します。
ボールマーカーは球の位置を示す人工物
ボールマーカーは、拾い上げる球の箇所をマークするために使用する人工物です。
- 専用のボールマーカー
- コインなど球の位置を示すために使う小さな人工物
- 規則の定義に合う用具
単に地面の特徴を覚えるだけでは、規則上のマークにならない場合があります。
スコアを記録する人もマーカーと呼ぶ
ストロークプレーでは、プレーヤーのスコアを記録し証明する人をマーカーと呼びます。
- ボールマーカー:球の箇所を示すもの
- マーカー:ストロークプレーでスコアを記録・証明する人
この記事では主にグリーン上のボールマーカーと球の扱いを解説します。
クラブを使って球の箇所をマークする方法もある
規則14.1aでは、ボールマーカーを球の直後やすぐ近くに置くほか、クラブを球の直後やすぐ近くの地面に置いて箇所をマークする方法も認められています。
【マークの基本】
- 球の直後またはすぐ近くにボールマーカーを置く
- またはクラブを球の直後・すぐ近くに置く
- 球を戻す位置が分かるようにする
一般的には小さなボールマーカーを使うと扱いやすくなります。
マークせずに拾い上げると罰になる場合がある
リプレースする必要がある球を拾い上げる前には、規則で求められる方法で箇所をマークします。
グリーン上でボールをマークして拾い上げる手順
パッティンググリーン上の球は、規則13.1bによりマークして拾い上げることができます。
球を拾う前に位置をマークする
先に球の箇所をマークし、その後に球を拾い上げます。
【基本手順】
- 球の箇所をボールマーカー等でマークする
- 球を拾い上げる
- 必要に応じて球をふく
- プレーするとき元の箇所へリプレースする
- ボールマーカーを取り除く
順序を習慣化するとマーク忘れを防げます。
グリーン上では球をふける
パッティンググリーンから拾い上げた球は、規則に従ってふくことができます。
- 球をマークして拾い上げる
- 球をふく
- 元の箇所へリプレースする
コースの別の場所で拾い上げた球は、状況によって清掃できる範囲が異なります。
ボールマーカーを置く位置を安定させる
球の直後またはすぐ近くへ置き、元の箇所を再現できるようにします。
- 毎回同じ側へ置く習慣を作る
- 球を拾う前にマーカーを確認する
- リプレース前に元の位置を確認する
マーカーを離れた場所へ適当に置かないようにします。
マークした後も球の位置を勝手に変えない
ラインや傾斜が良くなるように別の箇所へ球を置くことはできません。
実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。
ボールをリプレースするときの基本ルール
拾い上げた球を再びプレーするときは、規則14.2に従って元の箇所へ戻します。
元の箇所へ球を置く
リプレースは、球を元の箇所へ戻す手続きです。
- 元の箇所
- 使用する球
- 誰がリプレースできるか
- 球が止まっているか
元の箇所が分からない場合には規則に従って推定します。
実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。
リプレースする人にも規定がある
規則14.2bでは、球をリプレースできる人が定められています。
【リプレース時】
- 規則上認められた人が行う
- 元の箇所へ正しく置く
- 球が止まることを確認する
- プレー前にマーカーを取り除く
競技で不明な場合は規則を確認します。
自然の力で動いた場合と、拾い上げ後に動いた場合を区別する
グリーン上で球をマークし、拾い上げ、リプレースした後に自然の力で動いた場合、その球は元の箇所へ戻す扱いになります。
- 一度マーク・拾い上げ・リプレースしたか
- 何が球を動かしたか
- 球の元の箇所
- 適用する規則
マークする前に自然に動いた場合とは扱いが異なることがあります。
誤った場所に戻したと気付いたら打つ前に訂正する
リプレース等の手続きの誤りは、球をプレーする前なら規則14.5に基づいて訂正できる場合があります。
グリーン上でマーカーが邪魔になる場合
自分のボールマーカーが他のプレーヤーのプレーの妨げになる場合、横へ移すことがあります。
ボールマーカーを移動する場面
他のプレーヤーのパッティングライン等にボールマーカーがかかる場合、求められて移動することがあります。
- 元の位置を基準にする
- 一定の方法で横へ移す
- プレー前に元の位置へ戻す
- 戻し忘れを防ぐ
移動したまま球をリプレースすると位置を誤る原因になります。
クラブヘッドを目安に移す方法
実戦ではクラブヘッドの長さなど一定の基準を使って横へ移し、後で逆の手順で元へ戻す方法があります。
【戻し忘れ防止】
- 移動方向を覚える
- 目印を決める
- 他のプレーヤーのストローク後すぐ戻す
- 球を置く前に元位置を再確認する
正確に元の箇所を再現できるようにします。
マーカーを元へ戻さず打たない
移動したマーカー位置へ球を置いてストロークすると、誤所からのプレーになる可能性があります。
【注意】
- 移動した事実を忘れない
- 球を置く前にマーカーを戻す
- 正しい元の箇所を確認する
プレー前の確認が罰を防ぎます。
同伴者への配慮と規則を両立する
マーカーが視界やラインの妨げになる場合は、相手と確認しながら正確に移動・復元します。
初心者が覚えたいグリーン上のボールの扱い
マーク以外にも、グリーンでは球が動いたときや他の球との関係など複数の規則があります。
自分の球を誤って動かした場合
パッティンググリーン上でプレーヤー等が偶然に球を動かした場合、規則13.1dにより罰なしで元の箇所へリプレースする扱いがあります。
- 何が原因で動いたか確認
- 元の箇所を確認
- 適用規則に従ってリプレース
意図的な行為や別の場所では扱いが異なる場合があります。
他の球が邪魔になる場合
他のプレーヤーの球がプレーの妨げになる場合には、規則15.3に基づく手続きが関係します。
- 誰の球か確認
- プレーの妨げになるか
- 必要なら規則に従ってマーク・拾い上げを求める
- 正しくリプレースする
勝手に他人の球を移動させないようにします。
ボールマーカーを故意に動かす場合も規則を確認する
球の箇所を示しているボールマーカーは、その球の位置を示す重要な役割があります。
【初心者の注意】
- マーカーを蹴らない
- 他人のマーカーを勝手に動かさない
- 移動が必要なら元位置を再現できるようにする
- 球を打つ前に正しい位置を確認する
位置が分からなくなった場合は自己判断せず規則を確認します。
競技では最新の公式規則を確認する
グリーン上の処置で迷った場合は、R&A・USGA・JGA等の最新の公式規則を確認します。