グリーン上でボールを動かしてしまったら?正しい処置を解説

グリーン上でパットするとき、旗竿を抜くべきか残すべきか迷う初心者は少なくありません。現在のゴルフ規則では、プレーヤーは旗竿をホールに残したままプレーすることも、取り除いてプレーすることもできます。

旗竿は「必ず抜く」「必ず残す」というルールではありません。重要なのは、ストロークを行う前に残すか取り除くかを決め、球が動いてから結果へ影響する目的で都合よく扱わないことです。

ゴルフの旗竿は抜く・抜かないを選べる

規則13.2では、旗竿をホールに残す方法と取り除く方法の両方が認められています。この規則はグリーン上からの球だけに限定されません。

旗竿を残したままパットできる

旗竿をホールに立てたままストロークを行えます。

【残す場合の基本】

  • ストローク前に決める
  • 旗竿をホールに残す
  • 通常どおりストローク
  • 球が旗竿に当たっても通常は罰なし

旗竿を残すこと自体に罰はありません。

旗竿を抜いてパットしてもよい

ストローク前に旗竿をホールから取り除き、球が旗竿に当たらない状態でプレーすることもできます。

【抜く場合の基本】

  • ストローク前に取り除く
  • 邪魔にならない場所へ置く
  • 他人のラインを傷めない
  • 終了後に戻す

同伴者の希望も確認します。

付き添ってもらう方法もある

誰かに旗竿へ付き添ってもらい、ホール位置を示したうえで、ストローク中またはストローク後に旗竿を取り除いてもらうこともできます。

【付き添いを頼むとき】

  • プレーヤーの意思を明確にする
  • ストローク前に確認
  • 球の邪魔にならないよう取り除く
  • 安全に旗竿を扱う

付き添いの承認に関する規則もあるため、曖昧な場合は声を掛けます。

プレーヤー自身が選択する

距離や好みに応じて残すか取り除くか選べます。

 
同伴者が普段どうしているかではなく、自分のストローク前に旗竿をどう扱うか決めることが基本です。

実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。

旗竿を残した球が当たったらどうなる?

旗竿を残したままストロークし、動いている球がその旗竿に当たった場合は通常、罰はありません。球は原則としてあるがままにプレーします。

旗竿に当たっても通常は無罰

グリーン上からパットした球が、残していた旗竿に当たったという理由だけで罰になることはありません。

【現在の基本ルール】

  • 旗竿を残してプレー可能
  • 当たっても通常は罰なし
  • 球は原則あるがまま
  • 故意の不正な扱いは別

以前のルールの記憶と混同しないようにします。

旗竿を有利な位置へ故意に動かさない

プレーヤーは利益を得る目的で旗竿をホールの中心以外の位置へ故意に動かして利用してはいけません。

【不正な扱いを避ける】

  • 利益目的で位置を変えない
  • 規則上認められた位置で扱う
  • 疑問時は競技委員等へ確認
  • 同伴者の球にも勝手に介入しない

通常の選択と意図的な操作を区別します。

球が動いてから故意に抜かない

旗竿を残すと決めて打った後、球が旗竿に当たらないようにするなど、球が止まる場所へ影響を及ぼす目的で故意に旗竿を動かしたり取り除いたりすることには制限があります。

【ストローク後の注意】

  • 球の進路を見て都合よく変更しない
  • 故意に結果へ影響させない
  • 他人も勝手に動かさない
  • ストローク前の選択を尊重

動いている球への故意の介入を避けます。

旗竿に寄りかかった球は位置を確認する

球がホールに立てられた旗竿に寄りかかって止まった場合、球の一部がホール内でグリーン面より下にあればホールに入ったものとして扱われます。

 
旗竿に寄りかかった球は、見た目だけで判断せず、球の一部がグリーン面より下にあるかを確認します。

旗竿を抜く場合の基本と注意点

旗竿を取り除く場合は、ストローク前に決めて安全に扱います。

ストローク前に取り除く

球をプレーする前に旗竿をホールから取り除いておけば、その旗竿へ球が当たることを避けられます。

【抜く手順】

  • プレーヤーの希望確認
  • 旗竿を取り除く
  • 安全な場所へ置く
  • ストローク
  • 終了後に戻す

置く場所にも配慮します。

グリーン面を傷つけない

旗竿を倒したり引きずったりしてグリーン面を傷つけないように扱います。

【旗竿の扱い】

  • 静かに抜く
  • ホールの縁を傷つけない
  • グリーン上を引きずらない
  • 他人のライン上へ置かない

これはコース保護のための大切な配慮です。

付き添う人は球の邪魔にならないようにする

付き添いを頼まれた場合は、プレーヤーの意図どおりに旗竿を取り除き、動いている球へ故意に干渉しないようにします。

【付き添う側の確認】

  • いつ抜くか確認
  • プレーヤーの視界を妨げない
  • 球の進路から離れる
  • 旗竿を安全に保持

分からなければストローク前に確認します。

抜いた旗竿へ偶然球が当たる場合もある

プレーヤーが取り除くことを決めた旗竿や、付き添っている人に動いている球が偶然当たった場合は、規則13.2bに定める処置があります。

 
旗竿に関する細かなケースでは、故意か偶然かで扱いが変わるため、競技では規則本文や委員会へ確認しましょう。

旗竿を残すか抜くかの決め方

ルール上どちらも選べるため、見え方や距離、プレーのしやすさで決められます。

長いパットでは目標として残す方法がある

遠い位置からホールが見えにくい場合、旗竿を残すことで目標位置を把握しやすいと感じる人もいます。

残す判断例
  • ホール位置を見やすくしたい
  • 普段から残して打つ
  • 進行を簡潔にしたい

これはプレー上の好みであり、必須ではありません。

短いパットで抜く人もいる

ホールを見やすくしたい、旗竿が視界に入らない方が打ちやすいなどの理由で取り除く人もいます。

抜く判断例
  • ホールを直接見たい
  • 視覚的に集中しやすい
  • 普段から抜いて打つ

距離による決まりはありません。

同じ組で希望が違っても問題ない

あるプレーヤーは残し、別のプレーヤーは抜くという選択もできます。

【組内での進め方】

  • 次に打つ人の希望を聞く
  • 旗竿を安全に扱う
  • 不要な待ち時間を減らす
  • 互いの選択を尊重

声掛けで混乱を防ぎます。

有利不利を断定しない

旗竿を残せば必ず入る、抜けば必ず有利という単純なルールではありません。

 
残すか抜くかは規則上の選択肢です。自分がプレーしやすい方法を選びましょう。

実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。

旗竿のルールとマナーを両立する

規則上自由に選べても、同伴者のプレーを妨げずグリーンを傷めない配慮が必要です。

打つ人へ確認してから扱う

他のプレーヤーが旗竿を残すことを選んでいるのに、勝手に抜かないようにします。

【同伴者への配慮】

  • 次のプレーヤーを確認
  • 残すか抜くか聞く
  • 無断で変更しない
  • ストローク中は静止

プレーヤーの選択を尊重します。

ホールの縁を傷めない

旗竿を抜き差しするときは、ホールの縁へ強く当てないようにします。

【丁寧な扱い】

  • 垂直に近い方向で扱う
  • 無理にこじらない
  • 傷めた場合は規則の範囲で対応
  • 終了後に適切に戻す

芝とホールを保護します。

プレーファストも意識する

毎回長く相談するのではなく、自分の希望を早めに伝えるとスムーズです。

【スムーズな進行】

  • 自分の希望を伝える
  • 次の人の希望を確認
  • 旗竿を扱う人を決める
  • ホールアウト後に戻す

急ぐより準備を早くする意識が大切です。

ルール変更の古い情報に注意する

旗竿に関するルールは過去に変更されているため、古い解説では現在と異なる説明が残っている場合があります。

 
競技やルール確認では、R&A・USGA・JGAなどの現行規則を基準にしましょう。