ゴルフで他の人のボールが邪魔なときはどうする?マーク・拾い上げのルール

グリーンに落ちたボールが芝をへこませてできるボールマークは、後続のプレーヤーのパッティングにも影響するため、見つけたら適切に修復することが大切です。現行のゴルフ規則でも、パッティンググリーン上のボールマークは修理できる損傷に含まれます。

ボールマーク修復の目的は、穴を広げたり芝を持ち上げたりすることではなく、傷んだ部分をできるだけ元の状態へ戻すことです。修復方法はコースの案内があればそれを優先しましょう。

ゴルフのボールマークは直していい?

パッティンググリーン上では、ボールマークを含む人や外的影響による損傷を、規則で認められた合理的な方法で修理できます。

ボールマークは修理できる損傷

規則13.1cではボールマーク、靴による損傷、用具による傷などを修理できる損傷として扱っています。

【修理が認められる主な例】

  • ボールマーク
  • 靴による損傷
  • クラブ等による傷・くぼみ
  • 動物による損傷等

不当にプレーを遅らせない範囲で行います。

自分のボールマーク以外も修理できる

規則上、修理できる損傷は自分が作ったボールマークだけに限定されません。

【修復の考え方】

  • 自分の跡を直す
  • 見つけた損傷も規則の範囲で修理可能
  • 元の状態へ戻す
  • プレーを不当に遅らせない

コース保護にもつながります。

使える道具にはルールがある

手、足、通常のボールマーク修理器具、ティー、クラブなど通常の用具の中で類似するものを使って合理的に修理できます。

一般的な修復道具
  • ボールマーク修理器具
  • ティー
  • 通常の用具で認められるもの

コースが推奨する器具・方法があれば従います。

何でも直せるわけではない

エアレーション穴、雨など自然の力による状態、自然な芝面の不完全さ、ホールの自然な摩耗などは規則上の修理可能な損傷には含まれません。

 
パットしやすくしたいからと、自然な凹凸まで自由に直せるわけではありません。

ボールマークを直す基本的な方法

芝の根を傷めにくい修復方法は芝種や損傷状態でも異なるため、ゴルフ場が案内する方法を優先します。一般には周囲の芝を傷の中心方向へ寄せ、表面をならす考え方が用いられます。

まずボールマークの位置を確認する

ボールが止まった場所と落下地点は一致しない場合があります。グリーンへ上がる際に落下跡を探します。

【修復の流れ】

  • 落下跡を探す
  • 周囲の芝を確認
  • 器具を丁寧に使う
  • 周囲から整える
  • 最後に表面をならす

他のプレーヤーのラインにも注意します。

修復器具を深く差し込みすぎない

深く差し込んで強くこじると根を傷める可能性があります。

【器具の使い方の注意】

  • 深く刺しすぎない
  • 強くこじらない
  • 大きく掘り返さない
  • 芝を引きちぎらない

コースの案内に従って丁寧に作業します。

周囲から中心へ整える

一般的な修復では、へこみの周囲から傷んだ部分を中心方向へ寄せるように整えます。

【修復のポイント】

  • 周囲から作業
  • 小さな動きで整える
  • 中心へ寄せる
  • 表面を平らにする

芝を下から強く持ち上げる方法は避けます。

最後にパター等で軽くならす

周囲を整えたら、パターの底などで表面を軽く押さえ、周囲と大きな段差がない状態へ近づけます。

 
力任せに直すより、芝を傷めないよう小さな動作で元の状態へ近づけることを意識しましょう。

実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。

ボールマーク修復でやってはいけないこと

間違った修復は芝の根を傷め、かえって回復を遅らせる可能性があります。

芝を下から持ち上げない

器具を深く差し込み、てこのように中心部を持ち上げる方法は根を傷める可能性があります。

【避けたい動作】

  • 深く差して持ち上げる
  • 強くこじる
  • 芝を引っ張る
  • 何度も掘り返す

周囲から丁寧に整えます。

穴を広げない

修復器具を大きく動かして傷の範囲を広げると、必要以上に芝を傷めます。

【小さく直す】

  • 必要な範囲だけ触る
  • 周囲の健全な芝を傷めない
  • 短時間で整える
  • 仕上げを確認

過度な修復を避けます。

実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。

自然な凹凸を勝手に作り変えない

ボールマーク修復が認められているからといって、パットのライン上にある自然な芝の状態を自由に改変できるわけではありません。

【ルール上の区別】

  • 人・外的影響による損傷
  • 自然な表面の不完全さ
  • 管理作業による穴等
  • 自然な摩耗

修理できる損傷の範囲を守ります。

修復に時間をかけすぎない

規則上も、不当にプレーを遅らせずに修理することが求められています。

 
丁寧さは必要ですが、完璧に整えようとして後続組を待たせるほど時間をかけないようにしましょう。

実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。

グリーン上で守りたいボールマークのマナー

ボールマークを直すことは規則上認められた行為であると同時に、グリーンを良い状態に保つための重要なマナーです。

自分のボールマークを探す習慣をつける

高い球でグリーンを狙ったときは、グリーンへ上がる際に落下跡を確認します。

【習慣化のコツ】

  • グリーンへ上がるとき探す
  • 修復器具を携帯
  • 自分のプレー準備も進める
  • 短時間で丁寧に直す

見つからない場合に芝をむやみに触らないようにします。

他人のラインを邪魔しない

修復できる損傷があっても、他のプレーヤーがストロークしようとしている近くへ急に入らないようにします。

【同伴者への配慮】

  • 打つ人を確認
  • 視界に入る動きを避ける
  • ライン上を不用意に踏まない
  • 安全なタイミングで修復

プレーの妨げにならないタイミングを選びます。

修復器具を準備しておく

ポケットなど取り出しやすい場所に通常のボールマーク修理器具を用意するとスムーズです。

グリーン周りの準備
  • ボールマーカー
  • ボールマーク修理器具
  • 予備球等
  • パター

コースや競技の案内があれば従います。

後続プレーヤーのために整える

自分のパットに関係しない位置でも、規則上修理できる損傷を適切に直すことはグリーン保護につながります。

 
自分が作ったボールマークを直して次の組へ渡す意識を持つと、コース全体を良い状態に保ちやすくなります。

ボールマーク修復で迷ったときの判断

損傷の種類や修復方法に迷った場合は、無理に触らずゴルフ場や競技委員へ確認するのが安全です。

修理可能な損傷か分からないとき

自然な凹凸なのか、人や外的影響による損傷なのか判断しにくい場合があります。

【迷ったとき】

  • 損傷の原因を確認
  • 規則13.1cを確認
  • 競技なら委員会へ質問
  • 無理に改変しない

自己判断で広範囲を修復しません。

ホール周辺の損傷もルールを確認する

旗竿を取り除く際などに生じたホールの損傷は、規則上修理できる場合があります。一方、自然な摩耗は同じ扱いではありません。

【ホール周辺】

  • 損傷原因を確認
  • 自然な摩耗と区別
  • 修復できない場合は委員会へ相談
  • ホール縁をさらに傷めない

競技では判断に迷えば委員会へ確認します。

コース独自の案内も確認する

芝の種類や管理方針によって、ゴルフ場が推奨する修復器具や方法を案内している場合があります。

現地で確認
  • スタート前の案内
  • 掲示
  • カート案内
  • スタッフの説明

芝を守るため現地の推奨方法を優先します。

ルールとマナーの両方を守る

修復できる範囲は規則で決まり、丁寧に直して後続組へ渡すことはマナーとして重要です。

 
ボールマークは規則に沿って合理的に修復し、芝を傷めない方法とスムーズな進行の両方を意識しましょう。