ゴルフのプレー順は、基本的にはティーイングエリアでは「オナー」、その後はホールから遠い球を基準に決まります。ただし、ストロークプレーでは安全を確保したうえで順番を変えてプレーするレディーゴルフも認められ、推奨されています。一方、マッチプレーでは順番の扱いが結果に影響するため、同じ感覚で考えてはいけません。初心者は「基本の順番」を理解したうえで、通常のストロークプレーでは安全と円滑な進行を優先して行動することが大切です。ここではティーショット、セカンド以降、グリーン上の順番を現行のゴルフ規則に沿って整理します。
ゴルフのプレー順を決める基本ルール
現行規則6.4では、ティーイングエリアからの順番と、その後の順番の基準が定められています。
ティーイングエリアではオナーからプレーする
最初のホールでは委員会が設定した組み合わせ表の順番などでオナーが決まります。通常のストロークプレーでは、次のホール以降は前のホールのスコアが最も少ないプレーヤーがオナーとなります。
- 最初のホールは設定された順番等を確認
- 次のホールは前ホールのスコアを基準
- 同スコアなら前のティーイングエリアの相対的な順番を維持
- 安全確認後にプレー
カジュアルなラウンドでレディーゴルフを使う場合でも、基本順を知っておくと譲り合いの判断がしやすくなります。
ティーショット後はホールから遠い球が先
全員がホールをスタートした後は、原則としてホールから最も遠い球を先にプレーします。
- Aさんが残り180ヤード
- Bさんが残り150ヤード
- Cさんが残り100ヤード
- 基本順ではAさんからプレー
距離が同じ、またはどちらが遠いか分からない場合は、規則に従って同意や無作為な方法で順番を決めます。
グリーンでも遠い球が基本
パッティンググリーン上だから特別に別の順番になるのではなく、基本はホールから遠い球が先です。グリーン外の球がグリーン上の球より遠ければ、その球が基本順では先になります。
【グリーン周りの考え方】
- 球がグリーン上かだけで決めない
- ホールからの距離を基準にする
- 他人のプレーを妨げない
- 安全と円滑な進行も確認
短いパットを先にホールアウトするなど、ストロークプレーでは安全で責任あるレディーゴルフを使える場面もあります。
マッチプレーとストロークプレーを区別する
マッチプレーでは順番が重要で、相手の順番なのに先にプレーすると、相手がそのストロークを取り消して再プレーさせられる場合があります。ストロークプレーでは順番を間違えただけなら原則として罰はありません。
競技ではプレー形式と競技要項を確認し、疑問があれば委員会やレフェリーへ確認します。
ティーショットの順番はどう決まる?
ティーイングエリアでは最初のホールと、それ以降のホールで順番の決め方が異なります。
最初のホールは組み合わせ表などを確認する
正式な競技では委員会が設定した組み合わせ表の順番でオナーが決まります。組み合わせ表がない場合は、同意または無作為な方法で決めることができます。
- 組み合わせ表を確認
- 指定がなければ同意
- 無作為な方法も利用可能
- 全員が順番を共有
仲間内で勝手に固定された慣習を正式規則だと思い込まず、そのラウンドの条件を確認します。
ストロークプレーでは前ホールのスコアを基準にする
次のティーイングエリアでは、前のホールで最も少ないスコアだったプレーヤーがオナーです。2番目に少ない人が次となり、同スコアの場合は前のティーイングエリアの相対的な順番を維持します。
- 前ホールのスコアを確認
- 最少スコアがオナー
- 次に少ないスコアが続く
- 同スコアなら前の相対順を維持
スコアカードを記入するときに次のオナーも確認すると、ティーで迷いにくくなります。
暫定球を打つ場合は他の人の最初のストローク後
ティーイングエリアから暫定球または別の球をプレーする場合、組の他のプレーヤーがそのホールの最初のストロークを終えた後にプレーするのが規則上の順番です。
【暫定球の順番】
- 最初の球を打つ
- 暫定球が必要か判断
- 暫定球であることを明確にする
- 他のプレーヤーの最初のストローク後にプレー
複数人が暫定球をプレーする場合も規則6.4cの順番を確認します。
順番より前方の安全確認を優先する
自分の順番になっても、前の組や同伴者へ球が届く可能性があるなら打ってはいけません。
打つ人の近くで動いたり会話したりして集中を妨げない配慮も必要です。
セカンドショット以降の順番と準備
ティーショット後は遠い球からが基本ですが、全員が一か所で順番待ちをする必要はありません。
ホールから遠い球を基準にする
フェアウェイ、ラフ、バンカーなど球のあるエリアにかかわらず、基本順はホールからの距離で考えます。
- 各自の球位置を把握
- ホールまでの距離を比較
- 遠い球のプレーヤーを確認
- 安全な位置で待つ
球位置が前後しているときは、打つ人の前へ出ないことを優先します。
待っている間に自分の準備を進める
他の人がプレーしている間も、安全を妨げない範囲で距離、風、ライ、クラブ候補などを確認できます。
【順番前にできる準備】
- 自分の球を確認
- 距離を確認
- ライを見る
- クラブを選ぶ
- 打つ方向を考える
自分の順番になってからすべてを始めるより、落ち着いてプレーしながら進行も保ちやすくなります。
遠い人が準備できていない場合がある
球探しや救済処置などで本来の順番の人がすぐ打てない場合、ストロークプレーでは安全で責任ある方法で準備できた人が先にプレーするレディーゴルフを利用できます。
- 遠い人が球を確認中
- 救済処置を確認中
- 別の人が安全に打てる
- 互いに意図を共有できる
先に打つ場合は、他の人を危険にさらしたり、気を散らしたり、妨げたりしないことが前提です。
先へ進みすぎない
自分の球が前方にあっても、後方のプレーヤーが打つ方向へ入れば危険です。
カートの位置も打球の可能性を考え、同伴者のショットを妨げない場所を選びます。
グリーン上のプレー順と注意点
グリーンでは距離だけでなく、マーク、ライン、他のプレーヤーへの配慮を合わせて考えます。
基本はホールから遠い球から
パッティンググリーン上でも、ホールから最も遠い球が基本的に先です。
- Aさんが10m
- Bさんが5m
- Cさんが1m
- 基本順はA→B→C
グリーン外からアプローチする球の方がホールから遠い場合は、そのプレーヤーが先になるのが基本です。
自分の順番前にラインを確認する
他の人のプレーを妨げない位置で、傾斜や距離を確認し、順番が来たら速やかに準備へ移ります。
- 球を正しくマーク
- 必要に応じて球をふく
- ラインを確認
- 他人のラインを踏まないよう配慮
- パターを準備
他のプレーヤーがストロークする直前に動くなど、集中を妨げる行動は避けます。
短いパットを先に終える場面もある
ストロークプレーでは、球がホールのすぐ近くに止まり、そのプレーヤーがホールアウトを望む場合など、安全で責任あるレディーゴルフが認められています。
【先にホールアウトする条件】
- 他人を危険にさらさない
- 気を散らさない
- プレーを妨げない
- 有利になる目的で順番を変えない
本来の順番のプレーヤーが準備できていて先にプレーしたい意思を示している場合は、通常その人を待ちます。
ホールアウト後は次の組にも配慮する
全員がホールアウトしたら、スコア確認などでグリーンを長く占有せず、次のホールへ移動してから必要な記録を行います。
競技形式によって順番の意味が変わるため、マッチプレーでは安易にストロークプレーと同じ運用をしないようにします。
初心者がプレー順で迷わないための実践方法
順番を完璧に暗記するより、基本と例外を分けて覚えるとラウンド中に判断しやすくなります。
まず基本順を一つ覚える
ティーイングエリアではオナー、その後はホールから遠い球という二段階を基準にします。
【覚え方】
- ティーはオナー
- セカンド以降は遠い球
- グリーンも遠い球
- ストロークプレーでは安全なレディーゴルフも可
この基本が分かれば、順番を変えるときも何を例外としているか理解できます。
プレー形式をスタート前に確認する
通常のストロークプレーか、マッチプレーかで順番を間違えたときの扱いが異なります。
- プレー形式
- 競技要項
- ローカルルール
- 組内の進行方針
競技では自己流で運用せず、正式な条件を確認します。
声を掛けて意図を共有する
レディーゴルフで先に打つ場合などは、突然プレーせず、同伴者が認識できるようにします。
- 先に打つとき
- 球を探すとき
- 暫定球を打つとき
- 救済処置をするとき
声掛けは安全確認と進行の両方に役立ちます。
最新の公式規則を確認する
2026年9月時点では2023年1月1日施行のゴルフ規則が基礎となり、JGAでは追加の詳説が継続更新されています。
特定の競技やコースではローカルルール等が関係する場合があるため、当日の案内も確認してください。