ゴルフコースには、ティーイングエリア、フェアウェイ、ラフ、バンカー、パッティンググリーンなど、場所ごとに異なる名称があります。名称を理解すると、コース案内や実況、ルール説明が分かりやすくなります。
コース用語は見た目の名称だけでなく、ゴルフ規則上の「コースエリア」と一般的な呼び方を区別して覚えることが重要です。特にバンカー、ペナルティーエリア、パッティンググリーンなどでは適用されるルールが変わります。
ティーイングエリアとスタート地点の用語
各ホールは指定されたティーイングエリアから始まります。一般会話で使う「ティーグラウンド」と規則上の用語を区別しておくと理解しやすくなります。
ティーイングエリアとは
ティーイングエリアは、プレーするホールを始める際に球をプレーしなければならない区域です。使用するティーマーカーの外側の縁で幅が決まり、奥行きは2クラブレングスです。
【ティーイングエリア】
- 使用するティーマーカーで前方・左右を判断
- 奥行きは2クラブレングス
- 球の一部が区域内なら区域内
- そのホールのスタート地点
別のティーのマーカーで囲まれた場所すべてが自分のティーイングエリアになるわけではありません。
ティーマーカーとは
ティーマーカーは、そのホールで使用するティーイングエリアの前方と左右の境界を示すために委員会が設置する物です。
- 使用するティー
- ティーマーカー
- ホール番号
- プレー方向
競技やプレーするティーを確認します。
ティーアップとは
ティーアップは、ティーなどを使って球を地面から少し浮かせてセットする一般的な表現です。ティーイングエリア内では規則で認められた方法で球をティーアップできます。
- ティーを置く
- 球をセット
- 区域内か確認
- 安全を確認してストローク
クラブによってティーの高さは調整されます。
ティーボックスという呼び方
ティーボックスやティーグラウンドという言葉も一般会話では使われますが、現行規則上の定義語はティーイングエリアです。
フェアウェイ・ラフ・ジェネラルエリアの用語
フェアウェイとラフはコース攻略で頻繁に使う言葉ですが、規則上はいずれも多くの場合「ジェネラルエリア」に含まれます。
フェアウェイとは
フェアウェイは、一般にティーイングエリアからグリーン方向へ伸びる、芝を比較的短く刈ったプレー区域を指します。
【フェアウェイの特徴】
- 芝が比較的短い
- 球を打ちやすい傾向
- 次打の狙い所になりやすい
- ホール形状に沿って配置
幅や芝の長さはコースによって異なります。
ラフとは
ラフは、一般にフェアウェイ周辺などの芝を長めに残した区域を指します。球が沈むとクラブと球の間に芝が入りやすく、ショット条件が変わります。
【ラフで確認】
- 球の沈み具合
- 芝の長さ・向き
- 安全に振れるか
- 脱出を優先するか
見た目だけで飛距離を決めずライを確認します。
ジェネラルエリアとは
ジェネラルエリアは、ティーイングエリア、すべてのペナルティーエリア、すべてのバンカー、プレー中のホールのパッティンググリーンを除いたコース全域です。
【ジェネラルエリアに含まれる例】
- フェアウェイ
- ラフ
- 林の中の区域の多く
- 他の特定エリアでない場所
フェアウェイとラフは規則上別々のコースエリアではありません。
ディボットとは
ディボットはショットによって芝が削り取られた跡や、削り取られた芝片を指す一般的な用語です。
バンカー・ペナルティーエリアの用語
バンカーとペナルティーエリアは、見た目だけでなく規則上の特定のコースエリアです。
バンカーとは
バンカーは、砂を入れるために準備された区域で、規則上定義された特定のコースエリアです。
【バンカーで確認】
- 球がバンカー内か
- 砂の状態
- アゴの高さ
- 脱出方向
- 適用ルール
バンカー内では球に対する処置や砂への接触について特別な規則があります。
ガードバンカーとは
ガードバンカーは、グリーン周辺に配置され、グリーンを守るような位置にあるバンカーを表す一般的な呼び方です。
- ピンまでの距離
- アゴの高さ
- グリーンの広さ
- 安全な脱出方向
規則上の別カテゴリーではなく、位置や役割を表す一般用語です。
フェアウェイバンカーとは
フェアウェイバンカーは、主にフェアウェイ付近に配置されたバンカーを表す一般的な呼び方です。
- グリーンまでの距離
- アゴを越えられるか
- 球のライ
- 安全なクラブ選択
ガードバンカーと同じく規則上はバンカーです。
ペナルティーエリアとは
ペナルティーエリアは、委員会がそのように定めた水域やその他の区域で、球が入った場合に規則17に基づく救済を選べる特定のコースエリアです。
【確認ポイント】
- 赤か黄か
- 境界線・杭
- 球が区域内か
- 救済の選択肢
単に『池』という見た目だけで処置を決めず、マーキングとローカルルールを確認します。
パッティンググリーンと周辺の用語
グリーン周辺にも、パッティンググリーン、カラー、エプロンなどの言葉があります。規則上の扱いが同じとは限りません。
パッティンググリーンとは
パッティンググリーンは、プレー中のホールでパッティングのために特別に準備された区域、または委員会がそのように定めた区域です。
【グリーン上の特徴】
- 球をマークして拾い上げられる
- 球をふける
- 認められた損傷を修理できる
- 特別な規則が適用
別ホールのグリーンはプレー中のホールのパッティンググリーンとは扱いが異なります。
カラー・フリンジとは
カラーやフリンジは、一般にパッティンググリーンの周囲にある、グリーン面より少し長く刈られた芝の区域を指します。
【カラーの注意】
- 見た目はグリーンに近い
- 通常はパッティンググリーンそのものではない
- 球のマーク・拾い上げを自己判断しない
- 境界が不明なら確認
規則上のグリーン境界を確認します。
ホールとは
ホールはカップとも呼ばれることがありますが、規則では地面に設けられた穴について大きさやライニングなどが定義されています。日常会話では1番ホールのように、ティーからグリーンまでの1区間全体を指す意味でも使われます。
【ホールの2つの使われ方】
- 球を入れる穴
- コースの各区間
- 文脈で意味を判断
- ルールでは定義を確認
同じ言葉でも文脈で意味が変わります。
旗竿とは
旗竿は、ホールの位置を示すためホールに置かれる可動物です。現在の規則では旗竿をホールに残したままプレーすることもできます。
コースでよく使うその他の用語
攻略や案内で使われる言葉には、規則上の定義語と一般的なコース設計用語があります。
OBとは
OBはアウトオブバウンズの略で、コースの境界の外側にあるすべての区域を指します。境界は白杭など委員会が定めた方法で示されます。
【OBで確認】
- 境界の表示
- 球全体が境界外か
- ストロークと距離の処置
- ローカルルールの有無
白杭の扱いなどは現行規則とコースの案内を確認します。
ドッグレッグとは
ドッグレッグは、ホールが途中で右または左へ曲がる形状を表す一般的なコース用語です。
- 曲がり角までの距離
- ハザード等の位置
- 安全な着地点
- 次打の角度
無理に曲がり角を越えるか、安全に刻むかを判断します。
アンジュレーションとは
アンジュレーションは、フェアウェイやグリーンなどの起伏を表す一般的な用語です。
【起伏が影響するもの】
- スタンス
- ライ
- 弾道
- グリーン上の転がり
同じ距離でも傾斜によって難しさが変わります。
実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。
コース用語はルール用語と分けて覚える
フェアウェイ、ドッグレッグなど攻略で使う一般用語と、ジェネラルエリア、ペナルティーエリアなど規則上の定義語は役割が異なります。