ゴルフで「オナー」とは、ティーイングエリアから最初にプレーする権利・順番を表す用語です。ホールの途中で最も遠い球から打つ順番とは別に、各ホールのスタート時に誰からティーショットを打つかを決める考え方です。
オナーは「前のホールで一番先にホールアウトした人」ではありません。ストロークプレーでは、前のホールのグロススコアが最も少ない人が次のティーのオナーになるのが基本です。
ゴルフのオナーとは?
オナーは、あるティーイングエリアから最初にプレーするプレーヤーを示すルール用語です。
ティーショットを最初に打つ人
各ホールのスタート時に、組の中で最初にティーショットを行う順番を持つ人がオナーです。
【オナーの基本】
- ティーイングエリアでの順番
- 最初にプレーする人
- ホール途中の順番とは別
- 競技形式で決め方を確認
単なる敬称ではなくプレー順に関する用語です。
1番ホールのオナーの決め方
最初のホールでは、委員会が決めた組み合わせ表の順番でオナーを決めます。組み合わせ順がない場合は、合意またはコイントスなど無作為な方法で決められます。
- 競技の組み合わせ順
- スタート表の順番
- 合意
- コイントス等
じゃんけん等を使うカジュアルなラウンドもありますが、競技では委員会の指定を優先します。
2番ホール以降は前ホールの結果で決まる
ストロークプレーでは、前のホールのグロススコアが最も少なかった人が次のティーイングエリアでオナーになります。
【ストロークプレーの順番】
- 最少グロスの人が先
- 次に少ない人が続く
- 同スコアなら前ティーの順番を維持
- ハンディキャップ競技でもグロスで決定
ネットスコアではなくグロススコアが基準です。
オナーは名誉称号ではない
英語ではhonourと表記されますが、ここではゴルフ規則上のプレー順を意味します。
実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。
ストロークプレーでのオナーの決め方
一般的なストロークプレーでは、各ホールのグロススコアを比較して次のティーショット順を決めます。
最少グロススコアの人がオナー
前ホールを4打で終えた人と5打で終えた人なら、4打の人が次のティーで先にプレーするのが通常の順番です。
- Aさん4打
- Bさん5打
- Cさん6打
- 次ホールはA→B→Cの順
ペナルティーを含む最終的なホールスコアで考えます。
同スコアなら前の順番を維持する
2人以上が同じスコアだった場合、その人たちは前のティーイングエリアでの順番を維持します。
【同スコアの場合】
- 前ホールのティー順を確認
- 同スコア同士は順番維持
- 他のスコアの人と合わせて並べる
- 不要な抽選をしない
毎回じゃんけんをする必要はありません。
ハンディキャップ競技でもグロスで決める
R&A規則6.4bでは、ハンディキャップ競技でもティーイングエリアのオナーはグロススコアに基づくと定めています。
【混同しやすい点】
- ネット順位とは別
- オナーはグロスで決定
- 競技結果はハンデ適用の場合あり
- プレー順と順位計算を分ける
ネットスコアが良い人を先にするルールではありません。
順番を間違えてもストロークプレーでは通常罰なし
ストロークプレーでは順番を間違えてプレーしても通常は罰がなく、球はあるがままにプレーします。ただし、不当な利益を与えるために順番を変える合意には罰が関係します。
マッチプレーのオナーはどう決まる?
マッチプレーではホールの勝敗を基準に次のティーのオナーが決まり、順番の重要性もストロークプレーより高くなります。
ホールを勝った人が次のオナー
マッチプレーでは、前のホールに勝ったプレーヤーが次のティーイングエリアでオナーになります。
【マッチプレー】
- ホール勝者が次のオナー
- スコア差ではなくホールの勝敗
- 引き分けなら前のオナーを維持
- 順番が戦略に関係
ストロークプレーとの違いです。
引き分けならオナーを維持する
ホールがタイだった場合は、前のティーイングエリアでオナーだったプレーヤーが次もオナーを保持します。
- 1番でAがオナー
- 1番ホールが引き分け
- 2番もAがオナー
タイのたびに抽選し直すわけではありません。
順番を間違えると相手が取消しできる
マッチプレーでプレーヤーが順番を間違えて打った場合、そのこと自体に罰はありませんが、相手はそのストロークを速やかに取り消し、正しい順番で再プレーさせることができます。
【マッチプレーの注意】
- 順番を確認
- 相手のプレーを待つ
- 取消しの可能性
- 疑問時は規則確認
ストロークプレーと同じ感覚で先打ちしないようにします。
合意して順番を変えられる場合もある
時間節約などのため、安全な方法で違う順番でプレーすることに双方が合意できる場合もあります。
オナーとレディーゴルフの違い
オナーは通常のプレー順を示し、レディーゴルフは安全と進行を考えて準備できた人が先にプレーする考え方です。
レディーゴルフとは
ストロークプレーでは、安全で責任ある方法で順番を変えてプレーするレディーゴルフが認められ、推奨されています。
【レディーゴルフの目的】
- 安全な進行
- プレー時間短縮
- 待ち時間削減
- 準備できた人がプレー
早い者勝ちという意味ではありません。
オナーが準備できていれば通常は待つ
本来先にプレーする人が準備できており、プレーする意思を示している場合は、その人のプレーを待つのが基本です。
【先打ち前の確認】
- オナーが準備中か
- 安全か
- 一声かけたか
- 他人を驚かせないか
無言で打ち始めないようにします。
安全を最優先する
前方に人がいる、隣のプレーヤーが構えているなど危険がある場合は、順番に関係なく打ちません。
【安全確認】
- 前方確認
- 隣接ホール確認
- 同伴者の位置
- カート・作業員等
進行より安全が優先です。
一つの条件だけで決めるのではなく、目的・費用・使い方との相性まで並べて比較すると、自分に合う選択肢を絞り込みやすくなります。
競技形式を確認する
ストロークプレーとマッチプレーでは順番を間違えた場合の扱いが異なります。
この項目だけで結論を出さず、ほかの条件や実際の状態も合わせて確認すると、判断のずれを減らしやすくなります。
初心者がティーショットの順番で迷わない方法
前ホールのスコアと競技形式を確認し、次のティーへ移動する前に順番を把握するとスムーズです。
スコアを確認してから次へ進む
ホールアウト後、後続組の邪魔にならない場所でスコアを確認し、次のティーでの順番を把握します。
【次ホールへの準備】
- スコア確認
- オナー確認
- クラブ準備
- 安全確認
グリーン上で長時間集計しないようにします。
同スコアなら前の順番を思い出す
ストロークプレーで同スコアなら、前のティーでの順番を維持します。
- 前ホールのグロス
- 同スコアか
- 前ティーの順番
- 競技形式
同伴者と確認します。
実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。
カジュアルラウンドでも声を掛ける
レディーゴルフを使う場合は『先に行きます』など一声かけると安全です。
- 『お先に打ちます』
- 『オナーどうぞ』
- 『準備できているので先に行きますか?』
周囲が安全か確認してから打ちます。
オナーとホール途中の順番を区別する
オナーはティーイングエリアからの順番です。ホール途中では原則としてホールから最も遠い球が先になります。