ゴルフのスコアカードは、カジュアルラウンドなら自分で自分のスコアを書くことも一般的ですが、公式なストロークプレー競技では「マーカー」がプレーヤーのホールスコアを記録・証明する役割を持ちます。プレーヤー側にも確認と証明、提出の責任があります。「誰がペンを持つか」ではなく、競技では誰がマーカーで、誰が最終確認する責任を持つかを理解することが重要です。
ゴルフのスコアカードは誰が書く?
答えは、友人同士のラウンドなのか公式競技なのかで変わります。
カジュアルラウンドは自分で記録してもよい
友人同士の通常ラウンドでは、自分のスコアを自分で書いたり、一人が組全員分をまとめて記録したりする方法があります。
- 各自が自分のカードへ記録
- 一人が4人分をまとめて記録
- 紙とアプリを併用
後で数字が食い違わないよう、各ホール終了時に確認します。
公式ストロークプレーではマーカーが記録する
規則3.3bでは、プレーヤーのスコアはマーカーがそのプレーヤーのスコアカードへ記録します。マーカーは委員会が特定するか、委員会が認める方法で選ばれます。
【マーカーとは】
- プレーヤーの各ホールのスコアを確認する人
- グロススコアをスコアカードへ記録する人
- ラウンド終了後にホールスコアを証明する人
マーカーは単に筆記を代行する人ではなく、規則上の役割があります。
自分のスコアを把握する責任もある
マーカーが書いているからといって、プレーヤーが自分の打数を覚えなくてよいわけではありません。ラウンド中は自分の各ホールのスコアを把握しておくべきです。
罰打があった場合もマーカーと認識を合わせます。
電子スコアでも役割の考え方は同じ
競技で電子スコアリングを採用している場合は、委員会が指定する入力・証明方法に従います。紙のカードでないから確認責任がなくなるわけではありません。
マーカーは各ホールで何を確認する?
マーカーは、ホール終了後にプレーヤーのストローク数と罰打を確認し、グロススコアを記録します。
ホール終了後にプレーヤーへスコアを確認する
規則3.3bでは、各ホール終了後にマーカーはそのホールのストローク数をプレーヤーに確認し、グロススコアを記録するべきとされています。
【ホール終了後の流れ】
- プレーヤーがホールアウト
- グリーンを空けて移動
- ストロークと罰打を確認
- マーカーがグロススコアを記録
後続組を待たせない場所で確認します。
罰打を含めたグロススコアを記録する
OBやペナルティーエリアなどの罰があれば、それを含めたホールの合計スコアを確認します。
マーカーとプレーヤーで罰の認識が違う場合は、適用規則を確認します。
実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。
プレーを監視する審判とは役割が違う
マーカーはプレーヤーのスコアを証明する重要な役割ですが、すべての規則問題を裁定するレフェリーと同じではありません。
【判断に迷った場合】
- 自己流で罰を決めない
- 競技委員・レフェリーへ確認する
- 事実関係を整理して伝える
疑問を放置して提出時まで持ち越さない方が安全です。
原則としてラウンド全体で同じマーカー
規則3.3bでは、委員会が変更を承認した場合を除き、プレーヤーはラウンド全体で同じマーカーを伴います。
プレーヤー本人は何を確認する?
競技ではマーカーに任せきりにせず、プレーヤー自身が提出前の確認を行います。
各ホールの自分のスコアを把握する
ラウンド中は自分でもストロークと罰打を数えます。自分用に別の欄へメモしておく方法もあります。
- 実際のストローク
- 罰打
- 各ホールのグロススコア
マーカーとの照合がしやすくなります。
ラウンド後に全ホールの数字を確認する
プレーヤーは、マーカーが記入した各ホールのスコアを注意深く確認し、問題があれば委員会へ提起するべきとされています。
合計だけでなくホールごとの数字を見ます。
この項目だけで結論を出さず、ほかの条件や実際の状態も合わせて確認すると、判断のずれを減らしやすくなります。
マーカーが証明していることを確認する
提出前に、マーカーによるホールスコアの証明があることを確認します。そのうえでプレーヤー自身も証明し、速やかに委員会へ提出します。
【提出直前の注意】
- 各ホールのスコアを照合
- マーカーの証明を確認
- プレーヤー自身も証明
- 指定された方法で速やかに提出
委員会がローカルルールで証明漏れの罰を変更している場合もあるため、競技条件を確認します。
マーカーの数字を勝手に変更しない
マーカーが記入したホールスコアを変更する場合は、マーカーの同意または委員会の承認が必要です。
同伴者とスコアを確認するときのマナー
スコア確認は必要ですが、グリーン上で長時間立ち止まると後続組の進行を妨げます。確認する場所とタイミングを工夫します。
グリーンを空けてから確認する
全員がホールアウトしたら、クラブや忘れ物を確認して速やかにグリーンを離れます。次のティー付近などでスコアを確認します。
【進行を妨げにくい確認方法】
- グリーン上で記入を始めない
- 次のティーへ移動する
- 前の組との間隔も確認する
- 短く数字を伝える
スコア確認とプレーファストを両立させます。
数字ははっきり伝える
「たぶん6」など曖昧にせず、必要ならティーショットから順に数え直します。罰打があった場合はその内容も整理します。
聞き間違いがあればその場で訂正します。
実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。
相手のスコアを責めるような言い方をしない
認識が違う場合は「3打目はバンカーからでしたか」など事実を順に確認します。感情的に不正を決めつけないようにします。
- 私は5打で合っています
- 罰打を含めて7ですね
- 一度ティーショットから数え直しましょう
競技上の問題なら委員会へ確認します。
他人のカードを勝手に書き換えない
競技ではマーカーとプレーヤーに定められた責任があります。誤りを見つけた場合も、必要な同意・承認の手続きを踏みます。
初心者がスコアカード確認で失敗しない手順
初めて競技へ参加する場合は、スタート前に誰のマーカーを担当するかと提出方法を確認しておくと安心です。
スタート前にマーカーを確認する
委員会から指定がある場合はその指示に従います。電子方式なら誰のスコアを入力・証明するのか操作方法も確認します。
【競技前から提出まで】
- マーカーを確認
- 各ホールでスコアを照合
- ラウンド後に全ホールを確認
- 必要な証明を行う
- 指定方法で提出
分からない場合はスタート前に委員会へ聞きます。
自分用の記録も残しておく
マーカーとして他人のスコアを記録しながら、自分のスコアも把握する必要があります。別欄や認められた方法で自分用メモを残すと照合しやすくなります。
正式な記入欄と混同しないようにします。
提出前は合計よりホールスコアを優先して見る
規則上重要なのは各ホールの正しいスコアです。1番から最終ホールまで順番に確認します。
- ホールの記入漏れ
- 罰打の入れ忘れ
- 別ホールへの誤記
- マーカーの証明
- プレーヤーの証明
問題があれば提出前に委員会へ確認します。
現行規則と競技条件を確認する
スコアリングの基本はR&A/JGAの規則3.3bで確認できますが、電子提出や証明に関するローカルルールなど、競技ごとの条件も確認します。