ゴルフのニアピン・ドラコンとは?コンペで使われる用語を解説

ゴルフのローカルルールとは、特定のコースや競技で生じる事情に対応するため、委員会がゴルフ規則に基づいて制定する追加・修正ルールです。すべてのゴルフ場で同じローカルルールが適用されるわけではありません。

正式なローカルルールは、ゴルフ場や競技委員会が自由に好きな規則を作るものではありません。現行のゴルフ規則とローカルルールひな型などに基づき、委員会が採用したものだけがその競技に適用されます。

ゴルフのローカルルールとは?

通常のゴルフ規則だけでは十分に対応しにくいコース固有の状態や競技運営上の事情に対応するため、委員会は適切なローカルルールを制定できます。

特定の競技・コースで適用される規則

ローカルルールは、その委員会が責任を持つ競技やコースに限定して適用されます。別のゴルフ場でも同じとは限りません。

【ローカルルールの特徴】

  • 委員会が制定
  • 適用範囲が限定
  • 通常規則を補足・修正
  • 採用されて初めて有効

前回のラウンドと同じと思い込まないようにします。

ローカルルールひな型がある

R&A・USGAのオフィシャルガイドには、委員会が利用できるローカルルールひな型が用意されています。

委員会が確認するもの
  • ゴルフ規則
  • オフィシャルガイド
  • ローカルルールひな型
  • 追加の詳説

プレーヤー側は実際に採用された文面を確認します。

採用されなければ適用されない

ローカルルールひな型に掲載されているだけでは、そのコースや競技で自動的に適用されません。委員会が採用している必要があります。

【思い込みに注意】

  • プロ競技で使われている
  • 別コースで使った
  • ひな型に掲載されている
  • 以前そのコースで使った

いずれも当日の採用を保証しません。

通常の規則を勝手に無視するものではない

ローカルルールはゴルフ規則の枠組みに沿って制定されます。仲間内で『今日は全部ノーペナルティー』と決めるような遊び方とは区別します。

 
正式な競技でローカルルールを判断するときは、委員会が公表した当日のルールを基準にします。

ローカルルールにはどんな例がある?

ローカルルールはコース状態や競技方針に応じて採用されるため、内容は開催場所や時期によって変わります。

異常なコース状態に関するもの

修理地、芝の継ぎ目、特定の道路・通路など、コース固有の状態について救済方法を明確にするローカルルールが採用される場合があります。

確認例
  • 修理地の範囲
  • 動かせない障害物
  • 特定の樹木等の保護
  • 一時的な水や管理区域

実際の表示とローカルルール文面を確認します。

プリファードライなどの採用

悪天候等でコース状態が通常でない場合、委員会が特定区域で球を拾い上げ、ふき、プレースできるローカルルールを採用することがあります。

【プリファードライの確認】

  • 対象区域
  • 球のマーク
  • プレース範囲
  • 採用期間

雨の日だから自動的に利用できるわけではありません。

ストロークと距離に代わる選択肢

一般プレーなどで、紛失球やOBについてストロークと距離に代わる救済を認めるローカルルールひな型があります。ただし、委員会が採用した場合に限られます。

【利用前の確認】

  • 採用されているか
  • 適用できる球か
  • 救済エリア
  • 適用される罰

通常のストロークと距離の規則が消えるわけではありません。

用具や競技運営に関するもの

距離計測機器の使用制限など、競技条件や用具に関連するローカルルールが採用される場合もあります。

 
よく見るローカルルールでも、当日採用されているかを必ず確認してから使いましょう。

実際の条件には個人差や状況差があるため、この考え方を基準にしつつ、前後の条件も確認して判断しましょう。

ゴルフ場のローカルルールはどこで確認する?

プレーヤーが確認しやすいよう、スコアカード、掲示、競技要項など複数の場所に示されることがあります。

スコアカードを確認する

スコアカードの裏面などに常設のローカルルールが記載されている場合があります。

【チェック項目】

  • ローカルルール欄
  • OB・ペナルティーエリアの表示
  • 修理地等の扱い
  • 特別な救済

古いカードを持参した場合は最新情報も確認します。

クラブハウスやスタート付近の掲示を見る

当日のコース状態に応じた臨時のローカルルールは掲示板やスタート案内などで示されることがあります。

当日確認
  • 掲示板
  • 受付案内
  • スタート室
  • カートナビ・案内

天候や工事で内容が変わる可能性があります。

競技要項・配布物を見る

競技では、競技規定や追加のローカルルールが書面・電子資料で案内される場合があります。

【競技参加者が見るもの】

  • 競技規定
  • ローカルルール
  • プレーヤー向け通知
  • 委員会の追加案内

スタート前に確認します。

分からなければ委員会やスタッフへ確認する

境界や救済方法などに疑問がある場合は、自己流で処置せず、競技委員会やコーススタッフへ確認できる状況なら確認します。

 
ローカルルールは『知っているつもり』より、当日の公式案内を確認する習慣が重要です。

コンペ独自ルールと正式なローカルルールの違い

社内コンペや仲間内のラウンドでは、プレーを楽しみやすくする独自の取り決めが使われることがありますが、正式なゴルフ規則上のローカルルールとは区別が必要です。

OKパットは競技形式で扱いが違う

マッチプレーでは相手の次のストロークをコンシードできる規則があります。一方、通常のストロークプレーではホールアウトが必要で、仲間内の『OK』は正式なストロークプレーのルールではありません。

【OKの確認】

  • マッチプレーか
  • ストロークプレーか
  • コンペ独自運用か
  • ハンディキャップ提出への影響

競技形式を確認します。

プレーイング4などはコースの案内を確認する

日本のゴルフ場で前進ティー等からプレーする案内が設けられる場合がありますが、その位置づけや適用方法はコース・競技によって異なります。

【確認事項】

  • 正式なローカルルールか
  • 一般営業上の進行ルールか
  • 何打目としてプレーするか
  • 競技で使用できるか

一律の処置として覚えないようにします。

コンペの特別賞ルールは別物

ニアピン、ドラコン、独自ハンデなどのコンペ運営ルールは、通常はゴルフ規則上のローカルルールとは別のイベント条件です。

コンペ独自条件
  • ニアピン
  • ドラコン
  • ハンデ計算
  • 表彰条件

スコアの規則と表彰条件を分けます。

公式スコアとして扱うなら規則を確認する

ハンディキャップ査定や正式競技に使うスコアでは、適用されるゴルフ規則と正式なローカルルールに従う必要があります。

 
『その場のみんなが使っているルール』と『委員会が制定した正式なローカルルール』は同じとは限りません。

ローカルルールで間違えないための実践手順

スタート前に確認し、ラウンド中は球の場所と該当文面を照らし合わせると誤処置を防ぎやすくなります。

スタート前に一度読む

当日のローカルルールを最初に確認し、特にOB、ペナルティーエリア、異常なコース状態など自分が遭遇しやすい項目を把握します。

【スタート前】

  • スコアカード
  • 競技要項
  • 当日掲示
  • カート案内

不明な略語も確認します。

球のある場所と境界を確認する

実際にトラブルが起きたら、まず球がどのコースエリアにあるか、境界表示はどうなっているかを確認します。

現場で確認
  • 球の位置
  • 杭・線
  • ローカルルール対象物
  • 基点
  • 救済エリア

見た目だけで判断しません。

救済を受ける前に条件を読む

ローカルルールには対象区域、救済範囲、罰の有無など具体的条件があります。

【自己流処置を避ける】

  • 球を拾う前に確認
  • 基点を確認
  • 救済エリアを確認
  • 罰の有無を確認

必要なら球の位置をマークします。

最新の規則を基準にする

JGAは追加の詳説などを更新しており、ローカルルールひな型にも追加・修正が行われることがあります。

 
ローカルルールはコース固有の情報です。一般知識を覚えるだけでなく、毎回その日の公式案内を確認しましょう。