クラブのロフトピッチとは?飛距離の階段を作るセッティング方法

GPSゴルフナビとレーザー距離計は、どちらも距離判断を助ける機器ですが、得意な情報が異なります。GPSナビはコース全体やグリーン、ハザードの位置関係を把握しやすく、レーザー距離計は実際に見えているピンや目標物までの距離を直接測るのが得意です。2台を併用すると情報を補い合えますが、毎ショット両方を使う必要はありません。場面ごとに役割を決めておくことが、スムーズに使うポイントです。

GPSゴルフナビとレーザー距離計の違い

併用するメリットを理解するには、まず2種類の距離計測機器が何を基準に情報を出しているかを整理する必要があります。

GPSナビは現在地とコースデータを使う

GPSナビは衛星測位で現在地を把握し、収録されたコース情報をもとに距離やレイアウトを表示します。グリーンのフロント・センター・バック、ハザードなど複数の情報を一度に確認できるモデルがあります。

レーザー距離計は見えている対象を直接測る

レーザー距離計はファインダーでピンや木、バンカーなどを狙い、対象までの距離を測定します。ピンを直接狙える場面では、その目標物までの距離を確認できます。

GPSナビは見えない場所の把握に使いやすい

ドッグレッグの先や丘の向こうなど、レーザーで直接狙えない対象は測定できません。コースマップを表示できるGPSナビなら、収録データをもとに位置関係を確認できます。

レーザーはその日の目標位置を測りやすい

ピン位置は日によって変わります。レーザー距離計なら、視認できるピンへ直接照準を合わせて測定できるため、グリーンのセンター距離とは別の情報を得られます。

GPSナビとレーザー距離計を併用するメリット

併用の目的は、数字を増やすことではなく、一方だけでは分かりにくい情報を補うことです。コース全体の判断と特定目標までの測定を分担すると使いやすくなります。

グリーンの奥行きとピンまでの距離を比べられる

GPSナビでグリーンのフロント・センター・バックまでの距離を確認し、レーザーでピンまでを測れば、ピンがグリーンのどのあたりにあるかを考える材料になります。

たとえばレーザーのピン距離がGPSのフロント距離に近ければ手前寄り、バック距離に近ければ奥寄りと考える手掛かりになります。ただし、各機器の表示内容や誤差を踏まえ、数字を絶対視しないことが重要です。

レーザーで狙えない場所をGPSで補える

ブラインドホールでは、見えていないハザードへレーザーを当てることができません。GPSナビのコースマップやハザード情報があれば、安全な狙いどころを考える材料になります。

GPSの数字に違和感があるとき別の情報を確認できる

特定の目標が見えているならレーザーで測定し、GPSナビの距離感と大きく食い違っていないか確認できます。反対にレーザーで背景を測ってしまったときも、GPS情報が再測定のきっかけになります。

ティーショットとアプローチで役割を分けられる

ティーショットではGPSでホール全体やハザードを確認し、グリーンを狙う場面ではレーザーでピンを測るなど、ショットの種類によって使い分けられます。

ラウンド中のおすすめの使い分け方

2台を持つと情報量は増えますが、毎回両方を操作するとプレーの流れを崩す可能性があります。状況ごとに「まず見る機器」を決めておきましょう。

ティーショットはGPSナビでコース全体を見る

初めてのホールでは、GPSナビでドッグレッグ、池、バンカーなどの位置を確認します。ドライバーで打つのか、ハザード手前へ刻むのかを考える場面に向いています。

セカンドショットはGPSでグリーン全体を確認する

まずフロント・センター・バックなどの距離を見れば、グリーンの奥行きを把握できます。手前の池やバンカーが表示されるモデルなら、それらも合わせて確認します。

ピンが見える場面はレーザーで直接測る

ピンまでの距離を細かく知りたい場面ではレーザー距離計を使います。測定値がGPSで確認したグリーン範囲から大きく外れている場合は、背景を測っていないか再確認します。

トラブルショットでは必要な情報だけ使う

林や傾斜地では、グリーンを直接狙えない場合があります。GPSでグリーン方向や残り距離を確認する、レーザーで目の前の木までを測るなど、そのショットに必要な情報だけを使いましょう。

場面別の使い分け例

場面

GPSナビ

レーザー距離計

初めてのティーショット

ホール形状やハザード確認

見えている目標物の距離確認

グリーンを狙う

フロント・センター・バック確認

ピンまでを直接測定

ブラインド地点

コース情報を確認

見えない対象は直接測れない

測定値に違和感がある

距離の目安を確認

対象を変えて再測定

2台を常に同じように使うのではなく、それぞれが得意な場面を決めると操作を増やしすぎずに済みます。

併用するときのデメリットと注意点

併用にはメリットがありますが、持ち物、充電、操作が増える点は無視できません。2台持ちが自分のプレースタイルに合うかも考えましょう。

持ち物が増える

GPSウォッチなら手首へ装着できますが、ハンディGPSとレーザー距離計を両方持つ場合は収納場所が必要です。取り出しにくいと、結局どちらか一方しか使わなくなる可能性があります。

確認する数字が増えて迷う場合がある

GPSとレーザーで異なる数字が表示されても、必ずしもどちらかが故障しているとは限りません。測っている地点が違えば距離も変わります。

GPSのグリーンセンター距離とレーザーのピン距離など、「何までの距離なのか」を区別して利用しましょう。

充電や電池管理が増える

2台を使うなら、それぞれの電源状態をラウンド前に確認する必要があります。充電式は充電、電池式は予備電池など、機器ごとの準備を決めておきましょう。

競技では使用できる機能を確認する

ゴルフ規則では距離や方向の情報を得ることは認められていますが、高低差の計測や、距離・方向情報を解明して推奨プレーラインやクラブ選択情報を得るような機器利用には制限があります。また、委員会が距離計測機器の使用を制限する場合もあります。

競技でGPSナビやレーザー距離計を使用する場合は、機器の競技向け設定だけに頼らず、その大会で適用されるローカルルールを事前に確認してください。

2台併用は役割を決めると使いやすい

GPSゴルフナビとレーザー距離計の併用は、すべてのゴルファーに必要ではありません。しかし、コース全体の情報と特定目標までの距離を両方確認したい人には便利な組み合わせです。

GPSはコース全体を見る道具として使う

グリーンの奥行き、ハザード、レイアウトなどを確認し、ショットの大まかな方針を決める役割にすると分かりやすくなります。

レーザーは見えている目標を測る道具として使う

ピンやバンカーなど、具体的な目標までの距離を知りたいときに使います。GPSとの役割を分ければ、同じ情報を何度も確認する必要がありません。

毎ショット両方使う必要はない

距離判断に迷わない場面では一方だけで十分です。情報を増やすことより、必要な判断を短時間で行うことを優先しましょう。

まず一方を使って不足を感じてから追加してもよい

これから距離計測機器を購入する人は、最初から2台そろえる必要はありません。GPSナビまたはレーザー距離計を使い、不足する情報が明確になってからもう一方を追加すると、併用する目的をはっきりさせられます。