ゴルフの「誤球」とは、自分がプレーすべき球ではない球にストロークしてしまうことです。同伴者の球や放置球などを自分の球と思い込んで打つと、プレー形式に応じた罰や訂正が必要になります。誤球を防ぐ基本は、ショット前にブランド・番号だけでなく自分の識別マークまで確認することです。
ゴルフの誤球とは?
誤球の扱いは主に規則6.3cで定められています。似た球が近くにある場面ほど確認が重要です。
自分のインプレーの球ではない球を打つケース
同伴者の球、別の組の球、コースに残された球などを誤って打つことが代表例です。
- 同じブランド・番号の球が近くにある
- ラフや林で球を見つけた
- 暫定球と元の球を混同した
- 他の組の球が近くに止まっている
見つけた場所だけで自分の球と判断しないようにします。
誤球と誤って取り替えた球は同じではない
規則上、誤球をプレーすることと、認められないのに別の球へ取り替えてその球をインプレーにすることは別の問題です。
- 他人等の球をそのまま打つ→誤球を確認
- 自分の球の代わりに別球をインプレーにする→取り替えの規則を確認
状況に応じて適用規則を確認します。
球の識別が重要
ブランドと番号だけでは他人の球と一致することがあるため、自分で付けた識別マークが役立ちます。
【ティーオフ前の確認】
- 使用球のブランド
- 番号
- 識別マーク
- 同伴者の球との違い
ラウンド開始前に同伴者と球を確認しておく方法もあります。
水の中で動いている誤球には例外がある
ペナルティーエリアや一時的な水の中で動いている誤球を打った場合には、規則6.3cに例外があります。
ストロークプレーで誤球を打ったときの対処
ストロークプレーでは一般の罰を受け、正しい球で誤りを訂正する必要があります。
一般の罰として2罰打
ストロークプレーで誤球にストロークした場合、一般の罰である2罰打を受けます。
【ストロークプレーの基本】
- 誤球へのストロークに気付く
- 2罰打を受ける
- 正しい球でプレーを続ける、または規則に基づく救済を受ける
- 訂正期限に注意する
誤球を打ったストローク自体はスコアにカウントしません。
誤球で打ったストロークは数えない
誤りを訂正する前に誤球をさらに打っていても、それらのストロークは原則としてスコアにカウントされません。
- 誤球へのストロークはカウントしない
- 誤球の一般の罰は加える
- 正球でのプレーへ戻る
誤球をプレーしている間に受けた別の罰の扱いには規則上の詳細があります。
正しい球で訂正する
元の正しい球をあるがままにプレーするか、適用できる規則に基づいて救済を受けてプレーを続けます。
【誤球に気付いた後】
- プレーを止める
- 自分の正球を確認する
- 正球の状態と適用規則を確認する
- 正しい球でホールを続ける
誤球をそのまま自分の球として続ける処置ではありません。
訂正しないまま次のホールを始めると失格になる
ストロークプレーでは、次のホールを始めるストロークを行う前に訂正しなければなりません。最終ホールではスコアカードを提出する前が期限です。
マッチプレーで誤球を打った場合
マッチプレーではストロークプレーと罰の形が異なります。
一般の罰はそのホールの負け
マッチプレーで誤球にストロークすると、一般の罰としてそのホールの負けとなります。
- 誤球へのストロークを確認
- 一般の罰はホールの負け
- ストロークプレーの2罰打とは異なる
プレー形式を把握して規則を適用します。
互いの球を打った場合
プレーヤーと相手が同じホールで互いの球をプレーした場合、先に誤球へストロークしたプレーヤーが一般の罰を受けます。
- どちらが先に誤球を打ったか確認する
- 先に打った側の扱いを規則6.3cで確認する
- 順序が不明な場合の規定も確認する
順序が分からない場合には特別な扱いがあります。
順序が分からない場合
どちらが先に相手の球を打ったか分からない場合、規則6.3cでは罰はなく、入れ替わった球のままホールを終える扱いです。
【混同しやすい点】
- 通常の誤球と相互に球を打ったケースを区別する
- プレー形式を確認する
- 発生順序を確認する
競技では状況を正確に説明できるようにします。
自己判断でストロークプレーの処置をしない
マッチプレーとストロークプレーでは誤球の罰とその後の扱いが異なります。
この項目だけで結論を出さず、ほかの条件や実際の状態も合わせて確認すると、判断のずれを減らしやすくなります。
誤球に気付いたときに確認したいこと
誤球だと気付いたら、慌てて別の球を打たず、状況を整理します。
どの球を打ったか確認する
打った球のブランド、番号、マークなどを確認し、自分の正球と区別します。
- 打った球の特徴
- 自分の球の特徴
- 誤球を打った場所
- 誤球で何回ストロークしたか
- プレー形式
同伴者やマーカーにも状況を共有します。
自分の正球の場所を確認する
正球が見つかれば、その球の状態から適用する規則を判断します。
【訂正までの流れ】
- 誤球と判明
- 正球を探して確認
- 正球をあるがままプレーするか救済を判断
- 規則に従ってプレーを再開
正球が見つからない場合は紛失球等の規則が関係する可能性があります。
他人の球を動かした影響も整理する
誤球として打った球が別のプレーヤーの球だった場合、そのプレーヤー側の球の扱いも規則に従って処理します。
【競技での対応】
- 事実関係を共有する
- 球の元の位置を確認する
- 該当規則を確認する
- 必要ならレフェリーや委員会へ確認する
自分の罰だけで処理を終えないようにします。
疑問がある場合はプレーを進める前に確認する
競技で処置が不明なら、可能な状況ではレフェリーや委員会へ確認します。
この項目だけで結論を出さず、ほかの条件や実際の状態も合わせて確認すると、判断のずれを減らしやすくなります。
誤球を防ぐための実践ポイント
誤球は打つ直前の数秒の確認で防げるケースが多くあります。
識別マークを付ける
自分だけが分かるマークを球に付け、番号と合わせて確認します。
- 油性マーカー等で識別する
- 毎ホール使用球を確認する
- 暫定球は別番号等で区別する
- 同伴者と使用球を共有する
球を交換した場合も特徴を確認します。
ラフや林では必ず近づいて確認する
遠目に同じ色やロゴが見えても、自分の球とは限りません。
- ブランド
- 番号
- 識別マーク
- 周囲に別の球がないか
確認のために球を拾い上げる必要がある場合は、規則7.3の手続きも確認します。
暫定球を区別する
元の球と同じ種類の球を使う場合でも、番号やマークを変えると混同を減らせます。
【暫定球の管理】
- 元の球の特徴を覚える
- 暫定球の番号等を確認する
- 宣言する
- どちらの球がどこへ行ったか見る
元の球と暫定球の扱いは規則18.3に従います。
公式規則で最新の処置を確認する
競技で誤球が起きた場合は、R&A・USGA・JGA等の最新の公式規則を確認します。
この項目だけで結論を出さず、ほかの条件や実際の状態も合わせて確認すると、判断のずれを減らしやすくなります。