ゴルフのティーショットは、どこからでも打てるわけではありません。各ホールを始めるときは、使用するティーマーカーによって定められたティーイングエリア内からプレーします。
ティーイングエリアは、2つのティーマーカーの外側の縁を左右の境界とし、そこから2クラブレングス後方までの長方形の区域です。球が区域内にあれば、プレーヤー自身は区域外に立って打つこともできます。初心者が迷いやすいティーアップの場所と注意点を整理します。
ゴルフのティーイングエリアとは?
ティーイングエリアとは、そのホールを始めるときにプレーしなければならない区域です。単に芝が短く刈られた「ティーグラウンド全体」を指すのではなく、使用するティーマーカーを基準に範囲が決まります。
左右はティーマーカーの外側の縁で決まる
左右の境界は、2つのティーマーカーの最も前方にある点の間を結んだ線を基準にします。球をマーカーより前へ出してしまうと、ティーイングエリア外になる可能性があります。
実際のラウンドでは、状況によって適用する規則や救済方法が変わるため、球を動かす前に現在の位置と直前のプレーを確認することが大切です。
後方は2クラブレングスまで
ティーマーカーを結ぶ前方の線から、2クラブレングス後方までがティーイングエリアです。前後の幅がほとんどない場所だと思い込まず、後ろ側も利用できます。
初心者は結果だけを覚えるのではなく、「どこから次のプレーをするのか」「罰打が付くのか」をセットで確認すると処置を間違えにくくなります。
球の一部が区域に触れていればティーイングエリア内
球の一部がティーイングエリアに触れている、またはその上にある場合、その球はティーイングエリア内にあります。球全体が境界線より内側でなければならないわけではありません。
- 左右:使用する2つのティーマーカーを基準にする
- 前方:ティーマーカーの最も前方の点を結んだ線
- 後方:前方の線から2クラブレングス
- 球:一部でも区域に触れる、または区域の上にあれば区域内
ラウンド前に自分が使用するティーマーカーを確認しておくと、別のティーから誤って打つことを防げます。
プレーヤーの足は区域外でもよい
球が正しくティーイングエリア内にあれば、プレーヤーは区域外に立ってストロークできます。スタンスの両足まで長方形の中へ入れる必要はありません。
ティーアップできる場所と球の置き方
ティーイングエリア内では、球をティーに載せても、地面から直接プレーしても構いません。ドライバー以外のクラブを使う場合も、規則で認められた範囲内でティーアップできます。
ティーイングエリア内なら左右・後方を選べる
区域内であれば、必ず中央から打つ必要はありません。狙いたい方向や立ちやすさを考えて左右や後方を選べます。ただし球を前方の境界より前へ出さないようにします。
競技やゴルフ場でローカルルールが設定されている場合もあるため、一般規則との違いをスタート前に確認しておくと安心です。
ティーを使わず地面から打つこともできる
ティーショットだから必ずティーを使う必要はありません。ティーイングエリアでは、規則に従ってティーに載せるほか、地面から直接プレーすることもできます。
実際のラウンドでは、状況によって適用する規則や救済方法が変わるため、球を動かす前に現在の位置と直前のプレーを確認することが大切です。
ティーから球が落ちてもストローク前なら戻せる
ストロークを行う前にティーアップした球がティーから落ちたり、プレーヤーが落としたりした場合は、罰なしでティーイングエリア内に再びティーアップできます。
- ティーマーカーのすぐ内側に球を置く
- マーカーから少し後ろへ下がってティーアップする
- 区域内の右寄り・左寄りを使う
- アイアンなどを地面から直接プレーする
球の位置を変えると見える景色や狙いやすさも変わります。規則の範囲内で、自分が構えやすい場所を選びます。
ティーマーカーを勝手に動かさない
ホールを始める前のティーマーカーは、ティーイングエリアを定めるために委員会が設置したものです。構えにくいからといって自分の都合で動かしてからプレーしないようにします。
ティーイングエリア外から打ったらどうなる?
ホールを始める球をティーイングエリア外からプレーした場合、マッチプレーとストロークプレーでは扱いが異なります。初心者が通常のスコアを競うストロークプレーでは、特に訂正が必要です。
ストロークプレーでは2罰打で訂正する
ストロークプレーでティーイングエリア外からホールを始めると一般の罰である2罰打を受け、正しいティーイングエリア内から球をプレーして誤りを訂正します。
初心者は結果だけを覚えるのではなく、「どこから次のプレーをするのか」「罰打が付くのか」をセットで確認すると処置を間違えにくくなります。
区域外から打ったストロークは数えない
ストロークプレーでは、ティーイングエリア外からプレーした球はインプレーではありません。そのストロークと、訂正前にその球へ行った追加のストロークはスコアに数えません。
競技やゴルフ場でローカルルールが設定されている場合もあるため、一般規則との違いをスタート前に確認しておくと安心です。
訂正しないまま次のホールを始めると失格になる
ストロークプレーでは、次のホールを始めるストロークを行う前までに訂正する必要があります。最終ホールではスコアカードを提出する前までが訂正期限です。
【区域外から打ったときの注意】
- ストロークプレーでは2罰打
- 正しいティーイングエリアから打ち直して訂正する
- 区域外から打ったストローク自体は数えない
- 訂正期限を過ぎると失格
- マッチプレーでは処置が異なる
プライベートラウンドで独自の進行方法を使う場合でも、正式なゴルフ規則ではどのような扱いになるのかを区別しておきます。
マッチプレーでは相手がストロークを取り消せる
マッチプレーでは区域外からプレーしても罰はありませんが、相手はそのストロークを取り消すことができます。プレー形式によって処置が違うため、競技形式を確認します。
ティーショットで初心者が間違えやすい場面
ティーイングエリアでは、球の位置だけでなく、使用するティーや空振り後の球などにも規則があります。頻出場面を整理しておくと迷いにくくなります。
別のティーマーカーから打たない
同じホールに複数色のティーマーカーが設置されている場合、自分が使用するティーを確認します。ストロークプレーで別のティーイング場所からホールを始めれば、ティーイングエリア外からプレーした扱いになります。
空振り後も球がティーイングエリア内なら特別な扱いがある
球を打つ意思で空振りした場合、そのストロークは1打として数えます。その後もインプレーの球がティーイングエリア内にある場合、規則に基づき罰なしで球を拾い上げ、区域内で再びティーアップすることもできます。
ティーには規格がある
ティーは球を地面より高く上げるためにデザインされた用具で、規則上の要件があります。極端に長いものやプレーの線を示すよう設計されたものなど、適合しないティーを使用しないようにします。
【スタート前の確認】
- そのホールで使用するティーマーカー
- 球が前方の境界より出ていないか
- 後方2クラブレングスの範囲内か
- 自分の球を識別できるか
- 前方と周囲が安全か
ティーイングエリアの範囲を確認する習慣があれば、区域外からのプレーを防ぎやすくなります。
前方の安全を確認してから打つ
規則上正しい場所にティーアップしていても、前の組や同伴者が危険な位置にいるときは打ちません。飛距離の範囲から十分離れたことを確認します。
ティーイングエリアで迷わないための確認手順
ティーイングエリアのルールは、境界の作り方を理解すれば難しくありません。毎ホール同じ順序で確認するとミスを減らせます。
使用するティーマーカーを確認する
ラウンドで使用するティーを決め、その色や位置を確認します。ホールによって配置が変わっても、使用するマーカーを基準に区域を判断します。
実際のラウンドでは、状況によって適用する規則や救済方法が変わるため、球を動かす前に現在の位置と直前のプレーを確認することが大切です。
前方の線と後方2クラブレングスをイメージする
左右のティーマーカーを結んだ前方の線を確認し、そこから後ろへ2クラブレングスの長方形をイメージします。
初心者は結果だけを覚えるのではなく、「どこから次のプレーをするのか」「罰打が付くのか」をセットで確認すると処置を間違えにくくなります。
球が区域内にあることを確認する
スタンスではなく球の位置を見ます。球の一部が区域に触れている、または区域の上にあればティーイングエリア内です。
【ティーアップ前の手順】
- 使用するティーマーカーを確認する
- 前方の境界線を確認する
- 後方2クラブレングスまでを把握する
- 区域内で狙いやすい位置を選ぶ
- 球の位置と前方の安全を再確認する
- ティーアップしてプレーする
この確認を短時間で行えるようになると、毎ホール落ち着いてスタートできます。
競技ではローカルルールも確認する
ティーマーカーの指定など、その競技やゴルフ場の案内がある場合は確認します。正式な競技では委員会が定める条件に従います。